失敗なしの基本のだしの取り方(昆布+鰹節)


失敗なしの基本のだしの取り方(昆布+鰹節)

和食の味を決める「だし」は、実は簡単に作れます。昆布と鰹節を使った基本の取り方を、初心者向けに手順・保存法・アレンジまでわかりやすく解説します。


だしは和食の土台。その旨味があれば味付けがぐっと楽になり、素材の美味しさも引き立ちます。ここでは家庭でよく使う昆布+鰹節の一番だしの取り方を、時短のコツや保存方法とともに紹介します。

材料(約4カップ・800ml)

昆布:10g(約10cm角1枚)/水:800ml/鰹節:20g

基本の手順(失敗しないポイント付き)

  1. 昆布を軽く拭いて表面の汚れを取る。決して水で洗い流さない(旨味が落ちるため)。

  2. 鍋に水と昆布を入れ、30分ほど浸しておく(時間がないときは浸さずに加熱しても可)。

  3. 中火にかけ、鍋の縁に小さな泡が出てきたら弱火に落とす。沸騰直前(ふつふつする直前)で昆布を取り出す。昆布を沸騰させると臭みやぬめりが出るので注意。

  4. 昆布を取り出したら火を強めて一度沸騰させ、火を止めてすぐに鰹節を加える。鰹節が沈むまで約1分待つ(長時間置くとえぐみが出るため注意)。

  5. こし器や布で静かにこし、清澄なだしを取る。これが一番だし。用途に合わせて温度を保ち、すぐ使うか保存する。

時短・簡単テクニック

急ぐときは昆布を約10分ほど水で戻してから加熱、またはだしパックや顆粒だしを上手に併用すると便利です。電子レンジで水と昆布を温め、鰹節を後から加えてこす方法も手軽です。

保存と活用法

冷蔵保存:冷ましたら密閉容器で冷蔵庫に入れ、2〜3日以内に使用。冷凍保存:製氷皿に小分けして凍らせ、保存袋に入れて約1ヶ月。使うときは必要量を解凍して味噌汁や煮物に。

アレンジと代替だし

ベジタリアン向けには干し椎茸+昆布で旨味を出す「椎茸だし」がおすすめ。料理によっては鰹節を減らして昆布多めにしたり、煮物には二番だし(一番だしで煮た後の昆布・鰹節を再利用)を使ってコストを抑えます。

よくある失敗と対策

苦味やにごりが出る:昆布を沸騰させすぎたり、鰹節を長時間置きすぎた可能性。低温でゆっくり旨味を引き出すのがコツです。風味が弱い:材料の鮮度を確認し、昆布は白い粉(旨味成分)を落としすぎないように拭く程度に。

基本のだしが身につけば、味噌汁や煮物、和風ソースなど、家庭の和食が格段に美味しくなります。まずは一度、基本の手順でゆっくりだしを取ってみてください。簡単な工夫で毎日の料理がもっと楽しくなります。


最終更新: 2025-11-21

決済はStripeで安全に処理されます。
Amazonで「昆布・鰹節」を検索
Amazonで探す

この記事の感想をこっそり教えてください(非公開)