日本人の趣味はどう変わってきた?統計で読む「読書・カラオケ・ガーデニング・ゲーム」のいま
調査すると後付けの最新情報が追加されたので、AIに書き直してもらいました。
日本人の趣味はどう変わってきた?2001年の統計と最新データ(2021年)をまとめて読み解く
「日本人って、実際どんな趣味をどれくらい楽しんでいるんだろう?」。
総務省統計局の社会生活基本調査を使うと、2001年から2021年までの20年で、趣味・娯楽の傾向がどう変わってきたのかが見えてきます。
本記事では、2001年の“趣味の種類別まとめPDF”と、最新の2021年データをあわせて眺めながら、園芸・ガーデニングやゲーム、カラオケなどの動きを整理してみます。
まずは全体像:趣味を楽しんでいる人は今も8割超え
社会生活基本調査では、「過去1年間にどんな趣味・娯楽をしたか」が継続的に調べられています。
2001年(平成13年)調査では、趣味・娯楽を何かしら行った人は約9,720万人。
10歳以上人口に占める行動者率は85.9%で、日本人の大多数が何かの趣味を持っていることが分かります。
最新の2021年(令和3年)調査でも、行動者数は約9,700万人、行動者率はおよそ86%前後で、全体としては依然「8割以上の人が趣味・娯楽を楽しんでいる」状態が続いています。
細かな数字は時期によって上下しますが、「日本人は昔も今も、何かしら趣味を持って生きている」という大枠自体はあまり変わっていません。
2001年時点の姿:読書・カラオケ・映画・園芸が“定番の趣味”だった
まずは、2001年のPDF「趣味・娯楽(hobby.pdf)」が教えてくれる当時の姿をざっくりおさらいします。
このPDFでは、主な趣味の種類ごとに
- 行動者率(その趣味をした人の割合)
- 1年間の平均行動日数
が一覧になっていて、2001年当時の「人気の趣味」がひと目で分かるようになっています。
行動者率が高かった主な種目は、たとえば次のようなものです。
- 趣味としての読書:およそ半数近くが実施
- カラオケ:4割前後
- 映画鑑賞(テレビ・ビデオ等を除く):3〜4割台
- 園芸・庭いじり・ガーデニング:32.5%
また、平均行動日数で見ると、
- テレビゲーム(家庭用・携帯用)
- 趣味としての読書
- 楽器の演奏
- 園芸・庭いじり・ガーデニング
といった「自宅でコツコツ続けやすい趣味」が上位に入っていて、すでにこの時点でガーデニングは“時間をかけて楽しむ定番の趣味”として位置づいていました。
年齢別に見ると、
- 10〜20代:ゲーム・映画・カラオケ
- 30〜40代:読書・カラオケ・映画
- 50代以上:園芸・ガーデニング+読書
といった構図で、中高年以降になるほど「園芸・庭いじり・ガーデニング」が強くなる傾向も、すでに2001年の時点で見えていました。
※2001年のデータは、総務省統計局「平成13年社会生活基本調査 結果の要約 生活行動に関する結果」の一部として公開されているPDF「6. 趣味・娯楽」を参照しています。
2021年版で見える変化:外出型の娯楽は減り、家の中の娯楽が伸びた
次に、最新の2021年(令和3年)調査ではどうなっているかを見てみます。
2021年版では、個別の趣味ごとの行動者率が統計表として公開されており、2016年との比較もできるようになっています。
代表的な項目の変化を、ごく簡単に並べると次のようなイメージです(いずれも行動者率):
- 園芸・庭いじり・ガーデニング:2016年 25.7% → 2021年 26.0%(ほぼ横ばい〜わずかに増)
- スマホや家庭用ゲーム機によるゲーム:35.8% → 42.9%(大きく増加)
- 音楽鑑賞(CD・スマホなど):49.0% → 53.5%(じわっと増加)
- カラオケ:30.7% → 13.5%(半分以下に減少)
- 遊園地・動植物園・水族館などの見物:33.8% → 19.0%(大きく減少)
このあたりの数字を並べると、「外出を伴う娯楽」がコロナ禍で大きく落ち込んだ一方、家の中で完結するゲームや音楽鑑賞は伸びている、という構図がはっきり見えてきます。
一方、園芸・ガーデニングは「3割強あった時代(2001年前後)」から比べるとやや落ち着いているものの、直近5年では2割台後半で安定しており、急減しているわけではありません。
つまり、ガーデニングはピークから少し落ち着きつつも、「安定した定番の趣味」として生き残っている、そんな印象の数字になっています。
※具体的なパーセンテージは、総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果」および関連統計表をもとにしています。
園芸・ガーデニングはこう変わった:ピークから“安定人気”へ
気になる園芸・ガーデニングだけを、2001年と最近のデータで追ってみると、ざっくり次のような流れになります。
- 2001年:行動者率 32.5%、平均行動日数 62日(3割強が取り組む、時間もかける定番の趣味)
- 2016年:行動者率 25.7%(ピーク時よりはやや減少)
- 2021年:行動者率 26.0%(ここ5年はほぼ横ばいで安定)
2000年代初頭と比べると、割合としては少し減っているものの、
- 中高年以降の年代では依然として上位の趣味
- 自宅周りで無理なく続けられる
- 植物の成長や季節の変化を実感できる
といった特徴から、「ブームというより、じわっと続く生活密着型の趣味」に落ち着いてきたとも言えます。
AIに「日本人の趣味」を書かせると、やたらと家庭菜園やガーデニングが登場するのも、こうした長期的な数字の積み重ねを踏まえて考えると納得しやすくなります。
コロナ禍という“特殊なタイミング”と、次の最新データについて
ここで注意しておきたいのは、2021年の調査はちょうどコロナ禍ど真ん中のデータだという点です。
外出系の娯楽が大きく落ちているのは、当然ながら感染症対策や外出自粛の影響がかなり含まれています。
一方で、ゲームや音楽配信、動画視聴など「おうち時間」に寄せた娯楽が伸びているのも、この文脈で見ると納得しやすい変化です。
社会生活基本調査は5年ごとに実施される基幹統計で、次回は2026年(令和8年)の実施が予定されています。
結果が公表されるのは2027年ごろと見込まれており、そのときには「ポストコロナ・withコロナ時代の日本人の趣味」が、よりクリアに分かるようになるはずです。
記事としては、
- 2001年:趣味の種類別の全体像が分かる“ベースライン”
- 2021年:コロナ禍を含む最近の状況と、家の中の娯楽シフト
を押さえたうえで、「次の2026年調査が出たら、またアップデートする前提の中間地点」として扱っておくのが現実的です。
データの古さをどう書くか:2001年PDFを使う理由
ここまで読んで、「なんで2001年なんて古いPDFを引用しているの?」と感じる人もいるかもしれません。
実は、2001年の「趣味・娯楽(PDF)」は、
- 趣味の種類ごとの行動者率
- 1年間の平均行動日数
が1枚にコンパクトにまとまっているため、「日本人の趣味の全体像」を説明するには非常に使いやすい資料になっています。
調査自体はその後もずっと続いていますが、
年が進むにつれてデータの提供形態がより細かい統計表中心になり、
2001年のPDFのような“コンパクトな一覧表”は探しづらくなっている、という事情もあります。
そのため、本記事では
- 2001年:全体像をつかむためのベースラインとして引用
- 2021年:最新の傾向(特に園芸と家の中の娯楽)を見るための補足
という位置づけで、あえて2つの年代を組み合わせて使う形にしています。
記事中では「2001年当時のデータ」「最新の2021年データ」というように、年代を明記した上で引用しておくと、読者にもフェアで分かりやすくなります。
関連リンクと参考にした統計資料
本記事の内容は、主に次の公式資料・統計表をもとに整理しています。
- 総務省統計局「平成13年社会生活基本調査 結果の要約 生活行動に関する結果」 (6. 趣味・娯楽 PDF)
- 総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の概要」
- 政府統計の総合窓口 e-Stat(趣味・娯楽の種類別行動者率に関する統計表)
また、「なぜAIに趣味を書かせるとやたら家庭菜園が出てくるのか?」という観点からまとめた元記事もあわせて置いておきます。
