旧SNSと新SNS(仮):ポスト2025の“つながり方”はどう変わるのか

今はまだ「予測ベース」の話だけれど、タイムラインがあふれかえった2020年代前半を経て、 次のSNSはどんな姿になるのか。ここでは、旧来型のSNSと、これから生まれてくるであろう “新SNS”のイメージをメモ的に整理しておきます。

この記事は「未来予測メモ」です

先に断っておくと、本記事はあくまで 現時点で見えているトレンドからの予測・妄想寄りのアイデア です。具体的なサービス名やプロダクトを当てにいくものではなく、 「こういう方向に流れていきそうだよね」という仮説を言語化したメモとして読んでください。

特に政治や政策の世界では、SNSが「告知ツール」から「議論の場」「検証の場」へと 性質を変えつつあり、その先にどんな環境を用意できるのかを考えること自体に意味がある、 という立ち位置です。

旧SNS=「人」を中心にした拡散装置

ここでいう旧SNSは、X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなど、 これまで10年以上にわたって定番だったソーシャルサービスのイメージです。

  • フォロー/フォロワーという人ベースのつながり
  • タイムライン上に情報が時系列で流れては消える設計
  • いいね・リポスト・再生数など“数の大きさ”が評価軸になりやすい
  • 広告収入が基本モデルで、とにかく滞在時間と表示回数を増やす方向に最適化

政治家や公的機関がここに参入したことで、「人柄が見える」「速報が届く」といった ポジティブな側面も生まれましたが、同時に 炎上しやすい・誤情報が拡散しやすい という課題もはっきりしてきました。

新SNS(仮)=「テーマ」と「検証」を中心にした場へ

では、次の新SNSはどうなっていきそうか。ここではあえてサービス名ではなく、 コンセプト単位でいくつかの方向性を置いておきます。

1. 人ではなく「議題」をフォローするSNS

これまでのタイムラインは「誰をフォローするか」が起点でしたが、 新SNSでは「何について知りたいか/意見を持ちたいか」を起点にする形が 自然かもしれません。

  • 法案・制度・地域課題など“議題”そのものをフォローする
  • 賛成/反対だけでなく、根拠となるデータやリンクがセットで整理される
  • 個人の投稿は「この議題に対する自分の立場・体験談」として紐づく

こうなると「誰が言ったか」よりも、「どの議題にどう向き合っているか」が 可視化されていきます。

2. タイムラインより「ナレッジベース」重視

流れて消えるタイムラインよりも、あとから探して読み返せる構造が 重視されていきそうです。

  • 議題ごとに「要約」「Q&A」「参考リンク」がまとまったページ
  • 投稿は自動的に要約され、タグ付けされ、ナレッジベースに蓄積
  • 検索やレコメンドで、いつでも“呼び出せる”情報になる

これは、ニュースや制度解説をアーカイブするポータルサイトとも相性がよく、 Pinpointのような情報サイトと新SNSが二人三脚で動くイメージにも近いです。

3. 「いいね」より貢献度・信頼度

旧SNSでは、どうしても一瞬のバズが評価されがちでした。 新SNSでは、次のような指標が重く扱われるかもしれません。

  • どれだけ事実を調べ、ソースを提示しているか
  • どれだけ継続的にテーマに関わっているか(参加期間・投稿履歴)
  • 第三者からの「この人の情報は信頼できる」というレビュー

もちろん完璧なスコアリングは難しいですが、 「炎上芸」よりも「地味な情報整理」が評価される設計になっていけば、 空気感はかなり変わってきます。

4. AIが前提の「再編集SNS」

もうひとつ大きいのが、生成AIの存在です。 単にリンクを貼るだけではなく、 AIが自動で要約・注意点・立場の違いを添えてくれるSNSが標準になる可能性があります。

  • URLを貼ると、自動で要点3つ+注意点+関連議題が生成される
  • 複数の投稿をまとめて、AIが「論点マップ」を作ってくれる
  • 誤情報っぽいものには「要確認」ラベルが自動で付く

ここまで来ると、「投稿する=AIと一緒に再編集する」行為になり、 旧SNSとはかなり違う体験になっていきます。

政治と新SNS:何が変わると良さそうか

政治や行政の情報発信に絞って考えると、新SNSは次のような役割を担えそうです。

  • 法案ごとに「経緯」「論点」「賛否の理由」を一覧できる“議題ページ”
  • そこに紐づく形で、議員・専門家・市民の声を一箇所に集約
  • AIが論点を整理し、「ここだけ読めば概要はつかめる」要約を自動生成

旧SNSが「生の声」「熱量」を届ける場所だとしたら、 新SNSは一度立ち止まって、情報を整理する場所として機能するとバランスが良さそうです。

今はまだ“予測”だからこそ、メモしておく

繰り返しになりますが、本記事の内容はあくまで 2025年前後の状況から見た未来予測です。 実際にこうしたSNSが主流になるかどうかは、技術やビジネスモデルだけでなく、 私たちユーザーの「こういう場が欲しい」という選択にも左右されます。

ただ、いざ新しいサービスが出てきたときに 「そういえば、あのときこんなことを考えていたな」と振り返れるように、 いったんここにメモとして残しておきます。

なお、現在の政治家とSNS活用の状況については、以下の記事で整理しています。
政治家とSNS:情報発信が変える“距離感”

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