Google Cloudは高性能だけど、初心者には“迷宮”だった

Google Cloudは高性能だけど、初心者には“迷宮”だった

Google Cloudの機能はすごい。無料枠もあり、APIも強力で、うまく使えば個人サイトでもかなり高度なことができます。

ただ、実際にYouTube Data APIを使ってみて感じたのは、「無料枠を使い切ったあとに、何を見れば原因が分かるのかが非常に分かりづらい」ということでした。

無料枠があるのに不安になる理由

YouTube Data APIには、1日あたりのクォータ制限があります。

例えば、APIごとに消費量が違います。

  • search.list:100ポイント
  • videos.list:1ポイント
  • channels.list:1ポイント

つまり、リクエスト回数だけを見ても、実際に何ポイント使ったのかは分かりません。

948回リクエストしていても、ほとんどがvideos.listなら軽いですが、search.list中心なら一気にクォータを消費します。

課金情報とAPI使用量は別物だった

最初に混乱したのがここです。

Google Cloudの課金レポートには、次のような項目があります。

  • サービス別の費用
  • プロジェクト別の費用
  • SKU別の費用
  • 1日あたりの費用

しかし、これはあくまでお金の話です。

YouTube APIのクォータ消費ポイントとは別管理なので、課金レポートを見ても「今日YouTube APIで何ポイント使ったか」は分かりにくいです。

見る場所が多すぎる

Google Cloudで状況を確認しようとすると、画面が分散しています。

知りたいこと 見る場所
APIのリクエスト数 APIとサービス → YouTube Data API → 指標
クォータ上限 APIとサービス → 割り当て
課金状況 お支払い → レポート
予算通知 お支払い → 予算とアラート
詳細な費用分析 Billing Export → BigQuery

機能としては揃っています。

でも、初心者や個人運営者にとっては、どこを見ればいいのか分からないという状態になりやすいです。

本来ほしかった画面

個人的には、最初から次のような画面が欲しかったです。

YouTube API

本日使用量
6,120 / 10,000

残量
3,880

エラー
0件

予想停止
なし

これだけで十分です。

APIを使う側が知りたいのは、専門的な指標よりも、まずは今日あとどれくらい使えるのかです。

Google Cloudはエンジンルーム、WordPress側に運転席が必要

今回感じたのは、Google Cloudは高性能なエンジンルームに近いということです。

細かく見れば何でもできますが、普段の運用で毎回エンジンルームを開けるのは大変です。

個人サイトやWordPress運営では、管理画面側に分かりやすい運転席が必要です。

例えば、PinpointのようなYouTube API連携プラグインなら、次の情報を管理画面に表示した方が実用的です。

  • 本日の推定クォータ消費
  • 昨日の推定クォータ消費
  • 今月の推定消費
  • APIごとの消費内訳
  • エラー履歴
  • 残りクォータ予測

今回の結論

Google Cloudの機能は非常に強力です。

ただし、無料枠やAPIクォータを安心して使うには、最低限の監視画面が最初から分かりやすく用意されていてほしいと感じました。

特にYouTube APIのように、リクエスト回数とクォータ消費が一致しないサービスでは、後から原因を調べるのが難しくなります。

そのため、今後のPinpointではGoogle Cloud側だけに頼らず、WordPress管理画面でAPI使用量を見える化する方向が良さそうです。

高性能なAPIを使いこなすには、まず分かりやすいメーターが必要です。

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