気づいたら、「趣味」カテゴリが家庭菜園の記事だらけになっていました──。
AI自動投稿にサイト運営を任せ始めると、ときどきこんな“事件”が起きます。
今回は、実際に起きた「AIの趣味=家庭菜園問題」をネタにしつつ、
自動化時代のカテゴリ設計と付き合い方をまとめてみました。
一覧を見て爆笑した話:「趣味=家庭菜園」しかない
ある日ふと「趣味」カテゴリの一覧ページを開いてみたところ……
タイトルをざっと眺めると、ほとんどが「初心者向けベランダ家庭菜園の始め方」系の バリエーションで埋め尽くされているのが分かります。
- 初心者向けベランダ家庭菜園の始め方
- 失敗しない家庭菜園ガイド5つのコツ
- 狭いベランダで楽しむ家庭菜園入門
- ベランダ菜園の始め方 などなど……
ほぼ全部が家庭菜園系の記事で埋め尽くされているという偏りぶりです。 しかもタイトルも「初心者」「ベランダ」「家庭菜園」「始め方」「ガイド」の組み合わせばかり。 一覧を見た瞬間、思わず
「このAIの趣味、完全に家庭菜園じゃん!」
とツッコミを入れたくなる光景でした。
なぜこうなった?AIが家庭菜園にハマった理由
1. お題とプロンプトが家庭菜園寄りだった
AIは「与えられた条件」にとても忠実です。 もし自動投稿の元ネタやキーワードの多くが、 「ベランダ」「家庭菜園」「初心者向け」のようなテーマに寄っていると、 AIはこう解釈します。
「あ、趣味の記事といえば家庭菜園なんだな」 「じゃあ別角度から、似た家庭菜園記事をたくさん作ろう!」
その結果、「趣味カテゴリ=家庭菜園専門メディア」のような状態が出来上がってしまいます。
2. AIは“悪気なく”量産してくる
AIにとっては、
- タイトルが似ている
- キーワード構成がほぼ同じ
- 人間から見たら「どれも同じ」に見える
といったことはあまり関係ありません。 「指定されたテーマで違う切り口の記事を出す」という指示を忠実に守った結果、 人間から見ると“似た記事の山”が出来上がるわけです。
どこが問題なのか?ユーザー目線とSEO目線
ユーザー目線:どれを読めばいいか分からない
一覧に並んだタイトルが、ほとんど 「初心者向けベランダ家庭菜園の始め方」「家庭菜園入門ガイド」「ベランダで楽しむ家庭菜園」…… という状態だと、ユーザーはこう感じます。
「どれも同じに見えるんだけど、どれを読めばいいの?」
記事の中身は少しずつ違っていても、 一覧段階で差が分からないと、 結局1本か2本読まれて終わりになりがちです。
SEO目線:キーワードのカニバリが発生する
「家庭菜園 初心者 ベランダ」のようなキーワード構成が、 タイトルとディスクリプションに何度も重複すると、 検索エンジン側から見ても
「どの記事をこのキーワードで評価すればいいのか分からない」
という状態になります。いわゆるキーワードのカニバリゼーションです。 結果的に、どの記事も中途半端な順位になったり、 1つだけが評価され、他はほとんど読まれない“空気記事”になりやすくなります。
せっかくなのでネタにする:「AIの趣味は家庭菜園」事件の活かし方
1. メタ記事として笑い飛ばす
今回のような偏りは、ある意味でAI運用あるあるです。 そこで、こうして 「AIの趣味は家庭菜園だった」「自動投稿でカテゴリが乗っ取られた話」 のようにメタ記事にして公開してしまうのも一つのやり方です。
単なるトラブルで終わらせず、 「AIを使ったサイト運営の裏側」として読者に共有すると、 同じように自動化を考えている人にとって有益なコンテンツにもなります。
2. カテゴリ設計を見直すきっかけにする
今回の件を機に、
- 「趣味」と「生活」の境界線をどう引くか
- 家庭菜園は「生活」なのか「趣味」なのか
- サブカテゴリ(例:趣味 > 家庭菜園)の導入有無
などを見直すチャンスにもなります。 カテゴリの定義を一度しっかり決めておくと、 その後の自動投稿やAIプロンプト設計も安定しやすくなります。
3. AIへの“お題の出し方”をアップデートする
今後同じことを避けるには、AIへの指示の中に、
- 「同じカテゴリ内でテーマが偏りすぎないこと」
- 「一定期間内で同じキーワードを使い回しすぎないこと」
- 「必ず具体的な趣味ジャンル(競馬・ゲーム・ガジェットなど)をローテーションすること」
といったルールを明文化して盛り込むのが効果的です。
これからの「趣味」カテゴリをどう育てるか
せっかくなので、「趣味カテゴリ=いろんな沼を集めた場所」に育てていくのも楽しそうです。 例えば、
- 投資競馬・公営ギャンブルの研究
- ガジェットやPCまわりの沼
- ゲーム・配信・推し活
- アウトドアや旅行、車・バイク
- そしてもちろん、家庭菜園やベランダ菜園もその一つとして
といった具合に、 「生活を便利にする情報」ではなく「時間とお金をつぎ込みたくなる楽しみ」を中心に 集めると、「趣味」らしさがグッと増してきます。
まとめ:AIの偏りもコンテンツになる時代
AI自動投稿を回していると、今回のように 「気づいたら家庭菜園だらけ」「なぜか特定ジャンルだけ大量発生」 といった現象がときどき起こります。
けれど、それは必ずしも“失敗”とは限りません。
- AIのクセや偏りを知るきっかけになる
- カテゴリ設計を見直すタイミングになる
- そして何より、こうして記事のネタになる
AIと一緒にサイトを育てていく以上、 ときどき起きる「想定外」は、こうして笑いに変えつつ、 次の改善につなげていければ十分元は取れるはずです。
というわけで── 今日分かったことはひとつ。
「このAIの趣味は、たぶん家庭菜園。」
次はどんなジャンルにハマっていくのか、少し楽しみにしながら運用して改善していきたいと思います。
