Webサイト表示速度を劇的に改善する7つの実践テクニック
ユーザー体験とSEOを高めるために、すぐに実行できる表示速度改善の具体的手法を7つに絞って分かりやすく解説します。
表示速度は離脱率や検索順位に直結します。まずは現状を正しく測定し、優先度の高い改善から手を付けることが重要です。以下の7つのテクニックは中小規模のサイトでも効果が出やすく、実装のコストも比較的低めです。
- 計測から始める(Lighthouse / PageSpeed Insights)
改善前に必ず計測し、スコアと改善提案を把握します。LighthouseやPageSpeed Insightsは具体的な改善ポイントを提示するので、優先度の判断に使ってください。
- 画像の圧縮と適切なフォーマットの利用
画像はページ重量の大部分を占めます。WebPやAVIFの導入、必要以上に大きな画像の配信を避ける(レスポンシブ画像、srcset)ことで大幅に高速化できます。
- 遅延読み込み(Lazy Loading)の活用
画面外の画像やiframeは遅延読み込みにして初期表示の負荷を減らします。ネイティブのloading=”lazy”やIntersection Observerを使うと実装が簡単です。
- 不要なJavaScriptの削減と分割
レンダリングをブロックするスクリプトを見直し、必要なスクリプトは遅延実行またはコードスプリッティングで分割します。サードパーティスクリプトは慎重に選定してください。
- ブラウザキャッシュとサーバー側キャッシュの適切な設定
静的資産に長めのCache-Controlを設定し、HTMLは適宜ETagやLast-Modifiedを使い差分配信を行います。CDNのキャッシュ設定も合わせて最適化しましょう。
- CDNの導入
地理的に分散したCDNを使うと、ユーザーに近いサーバーから高速に配信できます。静的ファイルだけでなく、画像最適化サービスやエッジキャッシュも検討してください。
- フォントとネットワーク設定の最適化(HTTP/2・プリロード)
ウェブフォントは表示遅延の原因になりやすいので、font-displayを設定したり、重要なフォントはプリロードします。HTTP/2やHTTP/3に対応すると接続効率が向上します。
最後に、改善は一度やって終わりではありません。主要な改善を施したら再度計測し、その結果に基づいて継続的にチューニングしてください。まずはPageSpeed Insightsのスコア改善を目標に、上で挙げた手法を優先順位付けして取り組むのがおすすめです。
最終更新: 2025-11-13
