Webサイトのページ速度を劇的に改善する実践ガイド（Core Web Vitals対応）
ページ速度はユーザー体験と検索順位に直結します。Core Web Vitalsを中心に、すぐに実行できる改善策を分かりやすくまとめました。
ページ速度は訪問者の離脱率やコンバージョン、検索エンジンの評価に大きく影響します。まずはCore Web Vitals（LCP、INP、CLS）の意味を押さえ、数値改善に直結する対策を優先しましょう。
Core Web Vitalsのポイント:
LCP（Largest Contentful Paint）は主要コンテンツの描画速度、INP（旧FID）はインタラクティブ性、CLSはレイアウトの安定性を示します。これらを改善することでUXとSEOの両方に好影響があります。
測定ツール:
Lighthouse、Chrome DevTools、WebPageTest、PageSpeed Insightsを使い、実ユーザー（RUM）とラボデータの両方を確認します。ボトルネックを特定して優先順位をつけることが重要です。
画像とメディア:
画像はページ速度で最も効果の大きい改善領域です。次世代フォーマット（WebP/AVIF）に変換し、レスポンシブ画像（srcset）を導入、必要に応じて遅延読み込み（lazy loading）を使いましょう。適切な圧縮とサイズ指定で描画コストを下げます。
JavaScriptとCSSの最適化:
不要なサードパーティスクリプトを削除し、コード分割で初期ロードを軽くします。スクリプトはdefer/asyncを活用し、重い処理はWeb Workerへ移すか遅延実行します。Critical CSSを抽出して、レンダーブロッキングを減らしましょう。
サーバーとネットワーク:
CDNを導入して地理的に近いエッジから配信し、HTTP/2やHTTP/3、Brotli圧縮を有効化します。キャッシュ戦略（Cache-Control、ETag）を整え、サーバー応答時間（TTFB）を改善します。
フォント最適化とプリフェッチ:
webフォントはレンダリングを遅らせがちです。font-display: swapを設定し、必要な文字セットだけを読み込みます。重要リソースには preconnect、preload、prefetch を使って優先度を制御します。
継続的な監視:
改善は一度で終わりません。定期的にRUMデータと合成テストを確認し、デプロイ毎のパフォーマンスチェックを自動化します。アラートを設定して劣化を早期検知しましょう。
実行チェックリスト（優先順）:
- Core Web Vitalsを計測して最も悪化している指標を特定
- 画像を次世代フォーマットに変換し遅延読み込みを導入
- 不要なスクリプトを削除、コード分割とdefer/asyncを適用
- CDN・HTTP/2/3・圧縮を有効化しサーバー応答を改善
- Critical CSSとフォント最適化で初期描画を高速化
- 自動化されたパフォーマンステストとRUMで継続的に監視
これらを順に実施することで、短期的な数値改善と長期的な安定運用の両立が可能です。まずは一つずつボトルネックを潰していき、ユーザーと検索エンジンに好まれるサイトを目指しましょう。
最終更新: 2025-11-04
