【投資】初心者が知るべき3つの指標|これだけは押さえておきたい基本ルール
はじめに
投資を始めたいけど「何から見ればいいか分からない…」という方へ。
株やETF、投資信託を選ぶうえで重要なのが「指標」の理解です。
この記事では、投資初心者がまず知っておくべき3つの基本指標をわかりやすく解説します。
「なんとなく感覚で買っている」状態から一歩進んで、納得感のある投資を目指しましょう。
1. PER(株価収益率)
PER(Price Earnings Ratio)は、株価がその企業の利益に対してどれくらい割高・割安かを示す指標です。
- 計算式: 株価 ÷ 1株あたりの純利益(EPS)
- 目安: 15倍以下なら割安、30倍以上は割高傾向(業種による)
例えば、ある企業の株価が1,500円、EPSが100円であれば、PERは15倍。
これは「15年で投資を回収できる」という感覚にも例えられます。
注意:成長企業はPERが高くなる傾向にあるため、単純比較せず業種別に見ることが重要です。
2. PBR(株価純資産倍率)
PBR(Price Book-value Ratio)は、株価が企業の純資産に対してどのくらいの倍率で評価されているかを表します。
- 計算式: 株価 ÷ 1株あたりの純資産(BPS)
- 目安: 1倍以下 → 割安とされやすい
PBRが0.8倍であれば、「解散しても資産価値で元が取れる」とも解釈され、バリュー株投資の判断材料になります。
注意:PBRが低いからといって必ずしも割安とは限らず、将来性や収益性の低さを市場が織り込んでいる可能性もあります。
3. 配当利回り
配当利回りは、株を保有して得られる配当金が株価に対してどの程度の割合かを示す指標です。
- 計算式: 年間配当金 ÷ 株価 × 100
- 目安: 3〜5%は高配当の目安(業種により変動)
例えば、株価が2,000円で年間配当が100円なら、配当利回りは5%。
銀行の定期預金金利よりはるかに高い利回りが魅力です。
注意:「高利回り=お得」とは限らず、業績悪化による減配リスクや株価下落の可能性にも注意が必要です。
指標は“組み合わせ”が大事
単体の数値だけでは正確な判断はできません。
PER × PBR × 配当利回りをバランスよく確認し、業種・市場環境と合わせて判断することが投資成功のカギです。
特に初心者のうちは、次のような使い方がおすすめです:
- ▶ 割安株狙い → PER・PBRが低い銘柄を探す
- ▶ 安定収入狙い → 配当利回りが高い銘柄を選ぶ
まとめ|投資は「数字から意味を読み取る力」が重要
今回紹介した3つの指標は、どれも“投資の基礎体力”といえる重要項目です。
・PER → 利益に対する株価の割安度
・PBR → 純資産に対する株価の評価
・配当利回り → 株主への還元率
投資で失敗しないためにも、まずはこれらの指標を意識して銘柄を選ぶクセをつけましょう。